2019.2.12
戦争させない千代田の会
第41次行動学習会
金子勝講演会


定刻通り飯島和子区議の司会で開会


開会の挨拶は寺沢文子区議


「戦争させない千代田の会 よびかけ区議の皆さん
左から、岩佐りょう子区議・牛尾こうじろう区議
木村正明区議・岩田かずひと区議


ギリギリ間に合った金子勝教授


 安倍1強と言われて久しい。多くの人々は60年間にわたる自民党のブランディングに幻想を抱いているからだ。だが、実は、戦後の自民党支配というレジーム自体は終わりに向かっている。 戦後の自民党政治は、米国による戦争責任の免罪によって生まれ、米国の支援と市場開放によって高度成長を実現してきた。


 しかし、1980年代ごろから日米貿易摩擦が始まり、ひたすら米国への譲歩を強いられるようになった。86年、91年の日米半導体協定以降、日本は自動車以外の先端産業を譲り渡してきた。いまや“A級戦犯”の岸信介の孫が総理大臣になり、公然と歴史修正主義を掲げて自己正当化を図る。そして、歴史的事実の改ざんにとどまらず、公文書や政府統計まで改ざんする。まるで戦前に回帰するように、次々と悪法を強行採決して国会を壊し、官邸圧力でメディアを萎縮させ、言論を壊している。


 だが、戦争責任を放棄しようとする安倍政治は無責任体制を産み落とす。東電や東芝の経営者も口利きワイロ疑惑の甘利明元経済再生担当相も無罪放免。モリカケ疑惑では籠池泰典氏だけが監獄行き。これでは産業も社会も変われない。


 一方、米国はトランプ大統領になって、自由貿易主義をかなぐり捨て、米国第一で保護主義を押し出すようになった。日本は事実上の日米FTA交渉に追い込まれ、残った自動車産業もターゲットにされている。米国にひたすら尽くし、戦争責任を免罪する戦後自民党の路線の延長線上にあるのは、もはや産業と社会の荒廃しかない。  こんなやり方は続かない。2018年下期は不動産取引額が前年同期比34%減で、外国人投資家の売り抜けが始まった。この間の景気は中国市場への設備・備品輸出でもっていたが、米中貿易戦争で急速に減速し、貿易赤字になった。  異次元緩和が生み出したマイナス金利で銀行、とりわけ地銀や信金は青息吐息。いくら統計を改ざんしても、産業衰退を覆い隠すことができなくなっている。
 それでも安倍政権が続くのはなぜなのか。代わる受け皿がないからだ。野党が戦後自民党支配のレジームに代わるビジョンを示すことが急務になっている。


立ったり座ったりしながらの1時間半
さすがにお疲れの様子


ここで一息入れて質問を待つ、金子教授


最初に質問に立った千代田区労協小林秀治議長


本日のキーワード「AI、IOT、Grid」を駆使して、
「地域分散ネットワーク型システム」を強調


最後に観客席通路に入り、今日のテーマに戻る
消費税増税はその使い道が福祉に限定すれば反対する理由はない」
「軽減税率の導入やポイント還元などは愚策で、税収5兆円以上も経済対策に使うということも全く意味がない」


興奮冷めやらぬ表情で閉会の挨拶を行う岩田区議