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24.3.29更新 
 

   

 

【政界地獄耳】】政治とカネ問題、自民党の大甘処分が許されそうな理由とは
 首相・岸田文雄は27日の参院予算委員会で、党内の政治とカネの聞き取りを「来週に向けて聞き取り調査を続けていく」と説明した。その裏では自民党、立憲民主党が来年度予算案について28日の参議院本会議で採決に合意。予算が成立することで首相は聞き取り、処分決定、訪米の段取りが固められる。
 元自民党幹事長・二階俊博が25日に会見し、次期衆院選への不出馬を表明したのは、役職上も金額的にも処分が一番重いことを前提に、まして秘書が略式起訴されている二階自身が、処分決定前に自らの政治責任として不出馬を表明することで、安倍派幹部らの処分がそれより軽くなることを狙ったものだ。そもそもどうして次期総選挙に出馬しないということが政治とカネの処分の免罪符になるのか。引退するまで選挙区の支部長を務め自民党議員として何事もなかったように過ごすことは政治的責任や道義的責任を取ったことになるのか。加えて岸田には岸田方式といえる政治とカネ問題があり、幹事長・茂木敏充も茂木派方式なる政治資金のロンダリングの手口があることは報道されている。疑惑の当事者が処分するのだからお笑いだ。第三者のメスが入らない党内処分でお茶を濁すことでいいのだろうか。  なんとなく自民党の大甘処分が許されそうな理由の1つは、労組からの支援など額は違えど構造的に同根といえる立憲民主党が政治改革路線を強めてはいるものの、実態は自民党に否決してもらいたいという本音が見え隠れすること。つまり現状維持を望んでいる。そして春闘で労組の要求を上回る回答をした大企業のベアが4月下旬の給料日に実感する。6月の所得税減税と共に、国税庁すら手を付けない政治とカネに怒ってみても懐は温かくならないが、結局岸田が給料を上げてくれたことを実感する大型連休ごろには、政治とカネのことは国民の話題に上らなくなるという官邸の皮算用がある。この政界のもくろみを判断するのは国民だ。

   
   

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