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2022.1.28更新 

 

 

ユネスコ見送り 安倍元首相恫喝の皮肉/政界地獄耳

 政府は佐渡の金山遺跡のユネスコ世界記憶遺産登録申請を見送った。政府が弱腰なのは戦時中、朝鮮半島の出身者が大勢、過酷な強制労働の被害に遭った場所だと韓国政府が反発を強めているからだ。元首相・安倍晋三は20日、安倍派の会合で「論戦を避ける形で登録を申請しないというのは間違っている」「しっかりとファクトベースで反論していくことが最も大切」と岸田政権の対応を批判した。

 だが、もう1つ背景がある。なぜ日本政府が見送ったかといえば15年、当時の安倍政権の要求でユネスコは昨年から世界記憶遺産登録当時、反対する国がある場合は審査を中断して期限を決めず対話するよう制度を改めた。日本が要求して決めた制度のために韓国が反対することは必至で登録される見通しが立たないとの判断から岸田政権は断念したということになる。

 日本政府のユネスコへの制度改定は15年、中国が「南京大虐殺の文書」などの登録に安倍政権が強く反発したことから始まる。日中間の認識に相当の違いがある事柄を中国側だけの主張に基づいての登録は不公正と訴えたのだ。当時の官房長官・菅義偉はユネスコへの分担金・拠出金の支払い停止にまで言及した。それでも登録が決まったことに日本政府が猛然とかみついた末にできた新制度ということになる。安倍政権はまっとうな主張をしたつもりだったろうが、国際社会は自国に都合いい歴史だけを評価しようとするわがままとカネを止めるというどう喝に厳しく反応。この新制度では中国や韓国に関わりのある世界記憶遺産は関係国との決着がつくまで登録できないことになるだろうし、それは日本政府の考えだということになる。目先の感情は歴史の前ではひとたまりもない。

   
   

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